覚悟の磨き方を読んで思った 部下が上司に分かって欲しいこと10項目

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日本の歴史上最も有名な教育者

松下村塾でおなじみの吉田松陰

日本では歴史に名を残す教育者・思想家として有名です。

30歳という若さで生涯を終えた吉田松陰ですが、その志は途絶えることなく残り、

明治維新へと繋がっていきます。

武士として、教育者としての生き様から学ぶ、現代の生き方。

時代に左右されない、人間としてあるべき姿、貫くべき姿が、

「覚悟の磨き方 超訳吉田松陰」に書かれています。

この1冊を読んで感じた、部下の立場で上司に分かって欲しい10項目をピックアップ。

 

上司に分かって欲しい10項目

1.迷わない生き方

「最もつまらないと思うのは、人との約束を破る人ではなく、自分との約束を破る人です。」

社会の中には、自分がやると言ったこと、決めたことを守らない人がいます。

それは上司の立場にある人にも多いことでしょう。自分自身で決めたことを簡単に覆すような人では、部下や周囲の人はついてきません。

 

2.人物

「私が尊敬するのはその人の能力ではなく、生き方であって、知識ではなく、行動なんです。」

ついて行きたいと思う人というのは、行動が伴っている人であると思います。いくら才能や能力や知識があっても、口先だけの人には身を任せたくないと思うのが普通です。能力や知識は重要ですが、人を動かす為にはそれ以上に必要なものがあることに気づくべきです。

 

3.足並みが揃うのを待たず、自分から走り出せ

「死にものぐるいの人が一人でもいれば、全員がその勢いに引っ張られて、本気になります。弱かったチームも、一瞬で強いチームになります。強いリーダーがいる所には、弱い部下がいない、というのはそういう理由です。」

 子供は親の背中を見て育つとよく言われます。上司と部下の関係も同じです。上司の姿勢を見て部下は仕事をしています。上司にやる気がないのに、部下がやる気を出すはずもありません。まずは姿勢を示すことから始めていただきたい。

 

4.重い責任

「リーダーもみんなと一緒に手を汚してほしい。リーダーも現場に細かく指示を出してほしい。そのような声を耳にすることがあります。部下たちが汗水流しているときに、リーダーが動かずに、考え事をしていれば、そんな愚痴を履きたくなる気持ちもわかります。ですが、リーダーは作業を行うべきではありません。未来を変えるという大きな責任があるためです。リーダーがやるべきことは、人一倍周囲に目を配ったり、皆が気持ちよく動けるような規則を考えたり、互いが互いを助け合えるような、雰囲気をつくることです。そして、チームの調子が良い時も悪い時も、とにかく自分の都合は後回しにして、皆のために尽くすことです。それだけできているのであれば、リーダーの役割としては十分じゃないでしょうか。」

リーダーには結果を出すという責任があります。その責任は当然部下にものしかかってくるものです。部下が結果を出すための気配りをすること、それが上司に与えられた責任を果たすための第一歩ではないでしょうか。

 

5.上が下に接する態度

「部下が上司に言いたいことを言えない。そうなってしまったら、組織はおしまいだと思います。もし周りの人たちが従順すぎると感じたら、上司は今すぐこういうべきかもしれません。『自由に意見を言え、でなきゃクビだ。』上司という人の立場は、どんなに忙しいときでも、どんなに疲れている時でも、どんなに心の余裕がないときでも、部下の意見には注意深く耳を傾けなければならないのです。」

自由闊達を社風に掲げる会社は多くあります。しかし、実際に自由に意見が言い合える会社というのはいくらあるでしょうか。思った意見を言えない不自由な会社では、どんどん部下が委縮してしまい、前向きな話がでなくなるものです。

 

6.話し合いの本当の目的

 「人間同士、意見がぶつかってしまうと、つい相手を言い負かそうとしてしまうものです。しかし、『皆にとってどうなることが最善か』というポイントに向かうのためであれば、自分の意見など気持ちよく取り下げるくらい、皆のために生きてほしいものです。」

時に、自分の事を最優先に動いている、話していると感じる人がいます。仕事という場面で見れば、会社の成長=自らの成長ともいえるのではないでしょうか。主体性や主観で動くことも大切ですが、判断基準として周囲のことを考えることもしてほしいものです。

 

7.先駆者の思考

「何が得られるかは後。自分たちがやる意味が先です。群れから抜け出したかったら、考え方の順番を思い切って変えてみることです。」

会社に長くいると、初心を忘れるということはよくあります。自分にとって大きな意義と夢をもって就いたはずの仕事でも、年月が経てばそれがなんであったか、忘れる人がほとんどでしょう。利益至上主義的な上司がよくいますが、自分たちが得られるメリットよりも、自分たちが与えられるメリットにもう少し目を向けてみてもよいのではないでしょうか。その考えは結果的に利益をもたらします。利益とはそういうものです。

 

8.ミスを認め、失敗を責める

「失敗しないことは、自慢になりません。なにも失敗していないということは、なにもやっていないということだからです。自分の立場を守ろうとしないで、あれは失敗だったと潔く認めましょう。どんなに大きな失敗でも、次に改めれば決して無駄にはなりません。」

極度に失敗を恐れる上司がいます。気持ちはわかります。失敗すればその責任を負う必要があるからです。そんな上司を見て、部下も失敗を恐れるようになります。そして最終的には行動することを恐れるようになります。失敗を求めている人はいません。誰もが成功することを求めチャレンジします。結果的に失敗しようが、0と1では雲泥の差がでます。

 

9.使える部下がいないという勘違い

「リーダーは忘れてはいけません。才能のある部下がいないのではなく、部下の才能を引き出せる人物が、まだこの場にいないだけだということを。」

あいつは使える。こいつは使えない。よく聞く話です。原因を部下のせいにしてしまう前に、使い方が間違っているのではないか、自分に問いかけてください。そもそも人はモノではありません。経験とともに成長します。どうか成長するための経験を与えてあげてください。

 

10.隠しきれるものじゃない

「評価する人がだれもいないところで、どれだけ人の悪口を言わずにいられるか。善行を重ねられるか。正々堂々と戦えるか。一生懸命に働けるか。それらの行いがすべて『人間性』として表れます。」

行いはすべて自分自身に返ってくるとはよく言われます。それはそっくりそのまま返ってくるわけではありませんが、周囲からの信頼、自分自身の人間性や人柄といったものに反映されるものだと思います。人が見ていないところでとった行動も、何らかの形で周囲の人に見られているということを忘れてはいけないのだと思います。

 

 

 どうでしたでしょうか。

これらは、「覚悟の磨き方」という本に記載されている内容の抜粋です。

年少者は、年長者をみて学び、成長します。

良いリーダーは良い部下を持ち。新たな良いリーダーを生み出すものだと思います。